レピアおたよりNo.16 茶道とアートフィロソフィー5月24日の御報告特集

レピアおたよりNO.16
2016.5.25

「茶道とアートフィロソフィー」5月開催のご報告特集号です。
●今月のテーマは、身近な起こっている事柄に焦点をあて、

「我心と芸術哲学の出会いと宇宙」がテーマでした。
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◆発行所:一般社団法人 命・地球・平和産業協会渋谷区代々木2-23-1 ニューステートメナー337号室
◆発行人ビタミン和子
◆過去にご参加の方、御支援賜ります方、尊敬する方々、ご縁のあった方に送付させて頂いております。
◆ご不要の方は恐縮ですが、その旨お知らせ下さい。
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●5月24日(火)当協会が今月に購入致しました、信楽焼風炉と浜松紋様の茶釜御披露目初釜でした。

●御参加の方々は、川崎様、曽利様、前澤様、若者御二人=浴衣協会から和服での神埼様・映画監督の後藤様と、黒川先生、渡辺の7名でした。
●篤志家からの御寄付の品々のお陰様で、お軸、水差し、茶巾たらい、香合、季節のおなつめや御茶碗等々、御道具が一通り調えられました。
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◎若い神埼様は、御手前を習得されており、本日は、初釜で、亭主役をお勤め下さいました。


◎御寄付頂いた本日の掛け軸は、当協会のテーマでもある「和」であり、黒川先生と皆様全てが仲良く、かつお互いに学びあう場に相応しいものです。

東大寺搭頭、真言院住職・上野道善師の筆に依る、

「以和為貴」(和を以て貴しと為す)
です。

仲春洋画伯による絵は、

「人間と猿が猿回し狂言を、一つになりて演じ、お互いに助け合う姿」です。

仲春画伯は、桃山時代の画家・長谷川等伯の末裔で、四条派絵師として、京都御所等々の壁画に筆を振るわれた方です。

御茶花は、庭に咲く薄紫と青色のアジサイ、花器は初夏に合わせての竹籠です。

御寄付頂いた、貝の形の香合も添えました。次回からは、聞香の時を作ります。お楽しみに。

御菓子は、石川県加賀藩御用達以来250年の老舗森八「若鮎の焼き菓子」と、京都鶴屋吉信のお干菓子「水の流線と青緑のもみじ」でした。菓子器は螺鈿(らでん)です。

鮎の群れが川を泳ぎ、水色の流線と青緑のもみじが浮く、初夏の清々しさを表しましたところ、黒川先生よりお褒めに預かりました。

その御菓子からも、御なつめの賀茂川の御所車洗いの蒔絵からも、夏の平茶碗からも、季節の楽しさを味わえました。


いよいよ黒川先生のご講義です。

野生知
南型(なんけい)の感性
北型(ほっけい)の知識。例えばサルトルの分析的理性  

ここから、本質的な知であり、レビ・ストロースの弁証法的理性が民族的に存在するのが「野生知」であると、始まりました。

茶道は0次元。
0次元とは、空(くう)である。
0から無限大へ。
無から有へ。
宇宙の外が宇宙を作った。

宗教=近代化=芸術

ゴッホの絵の中に世界地図を観る。

ダ・ヴィンチがモナリザを作るのでなく、モナリザ自体が作品を作る。

黒川先生の言われるガードナーの名前を一言話されましたが、カールセーガンらとの科学的懐疑主義者か?リーダーシップやリベラルアーツのガードナー?魔女の秘術のガードナーか?どなたも講義に通じますね。

桃源郷は、陶淵明の作品の言葉。

理想郷とは、日常生活の自然の本質と、想像力とが、宇宙に通じて開花する、本質的生活であると示されました。

曽利様が、無為自然でしょうか?と問われますと、先生は、その通りですと、応えられました。

また、意識と体を呼び覚ます、踊る自己創造もあり、

ダダイズムの理性や既成概念を否定するマルセル・デュシャンの便器の絵を「泉」と称し、無意味さや、偶然性の美、常識の破壊を強烈に示した例も出されました。

前澤様が直ぐに呼応され、その絵をアイパッドで見せて下さいました。

茶室の空間は、
我われ自身が、
美的創造する空間であり、
季節の時間も取り入れ、この新宿のビルの一室でも可能です。
部分の総和は全体でなく、
分解すれば、部分に戻る訳ではない。

クロード・レビ・ストロースの 栽培された思考、野生の思考 に合わせれば、

当協会は、始めるに茶道具を揃える資金も知識もなく、違う用途の陶器で役立たせて参りました。

それがプリコラージュによる寄せ集めから、必要を満たした野生の思考であったかも知れません。

左脳の科学的思考、栽培的思考は一面であり、またサルトルの弁証法的理性批判を取り入れつつも、

人間の自己創造の真実は、日本民族や禅芸術にもある、

他者と自己との間には、厳しい環境やうつろいゆく時の流れに、
侘びや寂びを見いだす精神の美しさ、
無いけど有る存在を観る世界。

作品は他者であると同時に自己であり 

全ては個でもあり、依存してもいる。

美しい相似やフラクタルでもあり、複雑なカオスでもあるのが宇宙である。


日本の美しさ全てはうつろいゆく。

効率ではない感性や偶然の出会い、愛を生む。

黒川先生は今日の御茶花の紫陽花を見ていると、花言葉を想い出され、純愛を感ずると話されました。 

その後、後藤監督のドキュメンタリー映像「一人ひとりの日常生活の大切なもの」を観賞し、

個人の存在と意識の尊厳をしみじみ味わいました。

黒川先生は、「これが今日の掛け軸です」と評されました。

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次回「茶道とアートフィロソフィー」は、
6月28日(火)、7月26日(火)の毎月第四火曜です。

☆新い方々歓迎です。参加費3000円のところ、初めての方2割引2400円。紹介者も2割引です。  

☆事前申し込みが必要です。
lepia999inochi@softbank.ne.jp
携帯SMSメール08045769993
担当渡辺まで 

事前お振り込みをお願い申し上げます。
尚、お振り込み用紙を領収書に代えさせて頂きますので、大切に保管下さい。

☆社団法人 命地球平和産業協会  普通預金
口座番号3646583
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最後までお読み下さり、真に有り難うございました。
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毎日の小さな愛とお幸せが、宇宙に響き渡りますことを願って。
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