□7月9日「水俣病の人々の想いを 地球を 今 蘇らせ 花咲かせたい」金大偉、実川悠太、森下直紀、倉林靖、黒川五郎各氏
迷わず、駅近、お足の悪い方にも至便な主婦会館にて開催できました。車椅子の方や80代半ばの方々もご参加下さり、嬉しく思われました。
当日内容は、主催の命・地球・平和産業協会が冒頭で申し上げましたが、「水俣病を知って、皆様にお伝えしたい」立場ではなく、「偶然が重なり、水俣病の現在・現実を知り、愕然として、知るスタート から」です。
一部映画「花の億土」上映 二部 水俣フォーラム実川悠太理事長基調報告「知らない人とこそ 『水俣』を知ってほしい」その後、和光大森下直紀先生他4人のパネラーのシンポジウムでした。
石牟礼道子氏の「花の億土」からは、水俣病の方々の心に寄り添い、その地の自然・文化・歴史の破壊の無念さとこれからの希望を見出す「あかり」、これまでの金儲け・経済成長主義ではない心の繋がりを取り戻す「あかり」が伝わりました。
二部のシンポでは、1)被害の実態が明らかにされていない(国も自治体も究明公開していない) 2)補償、救済が一部の人で、地域も人々も偏見差別や羨み等が起こってしまう 3)公害の源の除去が完了されていない 4)社会的認知、プロセスが広まらずに終わってしまう 5)「お金と人の心の有り様」社会とは何か、公共圏の役割の提案ができる力量が必要 6)受験、いじめ、儒教的なお上の官僚政治の継承
等々が報告されました。
当日プログラム作成し、パネラーの報告内容を配布し、参加者数一部二部出入り有り、総数で64名のご参加でした。その内、水俣病のことを知っている方は、10名余り。ほとんど水俣病を知らない、あるいは解決済みと思い、忘れていたという方々でした。映画開催と対談企画を持ち込まれた、金大偉監督と黒川五郎 宗匠。森下直紀先生(和光大)週一の講義を聴けば聴くほど、病と人生の酷い実態と、犠牲に対する補償の少なさ、無念さが事実=数字・映像でわかりはじめ、実川理事長のお話の重さを感じ、賛同会社のご支援も賜り、開催にこぎつけました。
足尾銅山鉱毒、ヒロシマ・ナガサキ原爆、水俣・阿賀野川水銀、四日市・川崎ばい煙ぜん息、富山イタイイタイ病カドミウム、フクシマ他原発放射能・廃炉問題、オキナワ基地問題等々……まだ未解決で続いていますし、ダイオキシンや石綿、食品公害等……他にも様々に続いてます。
国民は、それらの現状を知らずにいる、あるいは忘れてしまいそうな、政府・自治体・企業・メディア等の公開発表や、国民認識で終わっています。
少しずつでも、被害に遭われた方々の支援をできる事から、繋がりながら、笑顔と希望を実現していきたいと思います。
厳しい現実を知りました以上、知らん顔はできません。
今まで大きなシンポジウムは、全て無料開催で100~300名のご参加でしたが、持続可能のため、今回は、1,200円の参加費を頂きました。賛助会社や広報ご協力団体、役職の方々のご協力も得られました。若い方々のご参加を頂きたく、伊藤塾、日本映画大学、和光大、合わせて1,200枚の招待券をお届けし、伊藤塾1名、和光大5名、東大1名、東大大学院1名の学生がご参加でした。今後も若い方々のご参加を大切に、広報に努めますので、皆様ご協力賜りますようにお願いを申し上げます。当日ボランティアの方々を含め、全ての方々のご協力に感謝します。
7月9日(日)
開場 12:30
開始13:00
終了17:00
第1部 映画上映 『花の億土へ』石牟礼道子原作
金大偉監督 舞台挨拶
第2部 「水俣病の現在とこれから」
基調報告「知らない人とこそ『水俣』を一緒に考えたい」
実川悠太(NPO法人水俣フォーラム理事長)
シンポジウム
森下直紀 (和光大学教員・環境史、環境技術社会論)
倉林 靖 (美術評論家・文化社会論)
黒川五郎 (芸術教育学者・裏千家茶道宗匠)
参加費:水俣病支援関係者・学生・20 歳以下無料(自己申告)
一般 前売1,200 円 当日1,500 円
経済的困難な方自由ご寄付(自己申告)
会 場:主婦会館プラザエフ「すずらんの間」
JR 四ツ谷駅麹町口前1 分 丸ノ内線四ツ谷駅3 分
お申込み先:電話 080-4576-9993(渡辺)
メール vitamin_kazuko@lepia.org
協力:(株)サミットインターナショナル
創生ワールド(株) 藤原書店 (五十音順)